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キカイダー REBOOT
2014年12月28日 (日) | 編集 |
作品が、不完全。

キカイダーREBOOT_01
解説:1970年代に絶大な人気を集めた石ノ森章太郎原作による特撮ヒーロー「人造人間キカイダー」を新たによみがえらせた特撮アクション。人間の手に負えない問題をロボットに解決させる国家プロジェクトを進めていた世界的ロボット工学者・光明寺が、実験中の事故で命を落とした。それから1年後、プロジェクト完遂のカギを握る光明寺の子ども、ミツコとマサルに魔の手が忍び寄る。そこへ光明寺が開発した心を持つロボット、キカイダーが登場。子どもたちを救ったキカイダーは、次第に彼らと心を通わせていくが……。本作が映画初主演となる若手俳優・入江甚儀がジロー/キカイダー役を熱演。オリジナル版でジロー/キカイダー役を演じた伴大介も出演し、新旧主人公が共演する。

ひさびさに、むごいものを観てしまったという印象。
相手側が「おまえは不完全だ」と揶揄するばかり、全編、単調なアクションが続き、なんだか陰気な気持ちになってしまった。

原発事故等の緊急災害時に活躍出来るロボット開発を進めるために、時の政権は、アークプロジェクトを始動。だが、そのプロジェクトの真の目的は、軍事利用のためだった。実験中の事故で命を落とした開発責任者・光明寺博士は、アンドロイドのジローに「良心回路」を組み込んでいた。

ジローは、光明寺の子ども、ミツコとマサルを守れという任務を与えられており、「良心回路」を組み込まれた機械が苦悩するヒーローなのだが。

その「良心回路」というのが、生けるものをむやみに殺してはいけない、という制御装置で、彼は、相手にとどめをさすことが出来ないという?な話。彼は、不完全なのではなく、忠実に命令を守っているということだと思うんだけど。制御装置に苦しむジローをあざ笑う相手ロボットこそ感情に動かされている。

感情や自我を持つ不完全なもの、それが人間である、というテーマを描くには、脚本がお粗末すぎ。B級路線で行くというならいいけど、真面目に作って、これでは話になりません。機械に感情を持たしたら・・・という単純な発想から出ておらず、どう描くかの工夫もなし。アンドロイドものは世界中で作られてきている作品なので、心してかからないといけないですね。

2014年【日本】110分
監督:下山天/脚本:下山健人
原作:石ノ森章太郎 人造人間キカイダー(1)
出演:入江甚儀、佐津川愛美、高橋メアリージュン、原田龍二、中村育二
★☆☆☆☆(1.0)
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